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冬月 (駆逐艦) : ミニ英和和英辞書
冬月 (駆逐艦)[ふゆつき]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ふゆ]
  1. (n-adv,n-t) winter 
: [つき]
  1. (n-t) moon 2. month 
駆逐 : [くちく]
  1. (n,vs) extermination 2. expulsion 3. destruction 
駆逐艦 : [くちくかん]
 【名詞】 1. destroyer 
: [かん]
  1. (n,n-suf) warship 

冬月 (駆逐艦) : ウィキペディア日本語版
冬月 (駆逐艦)[ふゆつき]

冬月(ふゆつき)〔海軍公報「10月(1)」pp.1 (「昭和18年10月1日付 海軍大臣達第235号)。片桐はその著書p.356にて読みを「ふゆづき」としているが、その根拠は示していない。〕は、日本海軍駆逐艦一等駆逐艦秋月型の8番艦である。
秋月型は、この冬月以降で船体各部形状の簡略化・艦橋の大型化などの変更が加えられたため冬月型として区分する分類法もあるが、日本海軍による分類は「秋月型駆逐艦」である〔#内令昭和18年10月(1)p.1『内令第二千二十六號 艦艇類別等級表中左ノ通改正ス|昭和十八年十月一日 海軍大臣 嶋田繁太郎|驅逐艦、一等秋月型ノ項中「霜月」ノ下ニ「、冬月」ヲ加フ|潜水艦、一等伊十型ノ項中「伊號第十二」ノ下ニ「、伊號第十三」ヲ加フ|同二等呂三十五型ノ項中「呂號第四十九」ノ下ニ「、呂號第五十」ヲ加フ|海防艦、御蔵型ノ項中「千振」ノ下ニ「、草垣」ヲ加フ|掃海艇、第十九號型ノ項中「第三十三號」ノ下ニ「、第三十八號、第四十一號」ヲ加フ|驅潜艇、第十四號型ノ項中「第五十四號、」ノ下ニ「第五十五號、」ヲ加フ』〕。
艦名は片桐大二の研究によれば「」〔片桐, 356ページ〕。
艦名は海上自衛隊の護衛艦「ふゆづき」に継承された。
==艦歴==
1941年(昭和16年)度計画(マル急計画)による乙型一等駆逐艦の第361号艦として、舞鶴海軍工廠1943年(昭和18年)5月8日に起工された〔#S1806舞鎮日誌p.5『(二)造修(1)新造艦船工事 早波、濱波 艤装工事豫定通進捗中/沖波 船臺ニ在リテ罐及主機械積込中/第三四五號艦 船臺ニ在リテ建造工事豫定通進捗中/第三六一號艦 五月八日起工目下船臺ニ在リテ船殻工事中』〕。当初は三菱長崎造船所で建造される予定であったが、艦型変更と線表改訂により舞鶴での建造に変更された〔遠藤, 213、214ページ〕。また当時の舞鶴海軍工廠は夕雲型駆逐艦の複数隻の建造(第345号艦は早霜)や、損傷艦船(不知火初春巻波名取木曾等)の修理を抱えていた〔#S1806舞鎮日誌p.5『(2)修理工事(a)損傷復舊工事/霞 損傷復舊工事ニ併セ重油タンク加熱装置施行三十日完成/不知火、初春 船渠内ニ於テ損失部結合工事中/巻波、太刀風 概ネ予定通工事進捗中/名取 六月一日入港工事中ナルモ資材入手ノ関係上明年五月末完成ノ見込』〕〔#S1901舞鎮日誌p.9『(a)新造艦船 早霜 艤装中/冬月 一月二十日進水艤装中(略)|(b)損傷艦船 名取(一九.五末)木曾(一九.二末)何レモ附記期日完成豫定ヲ以テ復舊工事極力促進中/長良 二十六日入港損傷復舊工事中|(c)霞十八日、呂四〇潜二十日整備完了出撃ス』〕。
10月1日、本艦は正式に冬月と命名された〔#達昭和18年10月(1)pp.1-2『達第二百三十五號 昭和十七年度及昭和十八年度ニ於テ建造ニ着手ノ驅逐艦一隻、潜水艦二隻、海防艦一隻、掃海艇二隻及驅潜艇一隻ニ左ノ通命名ス|昭和十八年十月一日 海軍大臣嶋田繁太郎|舞鶴海軍工廠ニ於テ検図 驅逐艦 冬月(フユツキ)|川崎重工業株式會社ニ於テ建造 伊號第十三潜水艦|三井造船株式會社ニ於テ建造 呂號第五十潜水艦|日本鋼管株式會社鶴見造船所ニ於テ建造 海防艦 草垣(クサガキ)|株式會社藤永田造船所ニ於テ建造 第三十八號掃海艇 第四十一號掃海艇|函館船渠株式會社ニ於テ建造 第五十五號驅潜艇』〕。同日附で冬月は秋月型駆逐艦に類別された〔。
1944年(昭和19年)1月20日に進水〔。同日附で横須賀鎮守府に入籍〔#内令昭和19年1月(4)p.39『内令第百七十五號 驅逐艦 冬月 右本籍ヲ横須賀鎮守府ト定メラル 昭和十九年一月二十日 海軍大臣嶋田繁太郎』〕。4月21日附で、横田保輝少佐(駆逐艦太刀風沈没時駆逐艦長)が本艦臨時艤装員長に任命される。
4月28日、舞鶴海軍工廠では、冬月に先駆けて松型駆逐艦1番艦が竣工していた(松は昭和18年8月8日起工、昭和19年2月3日進水)〔#S1904舞鎮日誌p.8『(a)新造艦船 松 兵装艤装竝ニ諸公試完了四月二十八日引渡ヲ了ス/冬月 艤装中/桃 同/第三六六號艦 第五四八八號艦}船臺ニ在リテ船殻工事中/第二四三一號艦四月一日、第五四九二號艦四月十日起工(以下略)』〕。
5月5日、横田少佐は冬月艤装員長の職務を解かれた(5月15日附で陽炎型駆逐艦12番艦浦風駆逐艦長へ転出、浦風の沈没時に戦死)。後任の艤装員長として作間英邇中佐(吹雪型駆逐艦綾波沈没時艦長等)が着任した。本艦は同年5月25日に竣工した〔#秋月型(潮2015)81頁〕〔#S1905舞鎮日誌pp.7-8『(a)新造艦船 冬月 兵装艤装竝ニ諸公試完了五月二十五日引渡ヲ了ス/桃 艤装中/第三六六號艦 第五四八八號艦 第二四二一號艦}船臺ニ在リテ船殻工事中(以下略)』〕。同日附で、佐間中佐は正式に冬月初代駆逐艦長となる。
就役後、訓練部隊の第十一水雷戦隊高間完少将海軍兵学校41期)に編入された。瀬戸内海に回航され訓練に従事、6月22日、第4号輸送艦第104号輸送艦とともにを出撃して横須賀に向かう〔『第十一水雷戦隊戦時日誌』C08030127400, pp.19,20〕。機銃増備工事を受けた後〔遠藤, 214ページ〕、小笠原諸島方面への輸送作戦である『伊号作戦輸送』に従事し、第十一水雷戦隊旗艦軽巡洋艦長良、駆逐艦、第4号輸送艦とともに第一輸送隊を編成し〔『第十一水雷戦隊戦時日誌』C08030127400, pp.23〕、6月29日に横須賀を出撃〔『第十一水雷戦隊戦時日誌』C08030127400, pp.45〕。父島で輸送物件を揚陸後、7月1日に第4号輸送艦とともに父島を出港し〔『第十一水雷戦隊戦時日誌』C08030127500, pp.3〕、7月3日に横須賀に帰投した。長良、駆逐艦清霜とともに東京湾で短期間訓練を行った後〔『第十一水雷戦隊戦時日誌』C08030127500, pp.23,24〕、7月9日に横須賀を出港して7月11日に呉に到着した〔『第十一水雷戦隊戦時日誌』C08030127500, pp.62〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「冬月 (駆逐艦)」の詳細全文を読む




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